大会得点王の行方は6得点のケインが優勢に

　イングランドは後半のスタートからMFジェシー・リンガードとFWマーカス・ラッシュフォードを投入すると、前半は完全に停滞していた攻撃が動き始めた。試合のペースが上がるなか、ベルギーは同8分にMFケビン・デ・ブルイネのラストパスを受けたルカクがGKと1対1になるチャンスを得たが、トラップが流れて好機を逸した。その後、後半15分にルカクはFWドリース・メルテンスと交代。これにより、ルカクの得点王は可能性が消滅した。

　イングランドは後半25分、ワンツーでMFエリック・ダイアーが最終ラインを突破。GKと1対1になると飛び出してくるGKティボー・クルトワを浮かしてかわすシュートを放ったが、ゴール寸前でベルギーDFトビー・アルデルワイレルドがスライディングでブロック。同点ゴールを阻んだ。

　ベルギーも大会を席巻した高速カウンターを発動する場面を増やし、後半37分にはデ・ブルイネのラストパスを受けた主将FWエデン・アザールがGKとの1対1を冷静に制してリードを2点に広げ、2-0の勝利で同国史上最高の3位を手に大会を締めくくった。

　得点王争いはケインが6ゴールで首位を維持。残す決勝戦にはフランスがFWキリアン・ムバッペとFWアントワーヌ・グリーズマンが3ゴール、クロアチアはMFルカ・モドリッチら2ゴールの選手が3人いるが、ケインの得点王獲得が濃厚になった。