ドイツで幕を開ける第二章 武藤がマインツ入団会見で「野心を持ちたい」
隠さぬ野心
会見中、謙虚なフレーズが並ぶ中で、ドイツでの成功を目指す男の強い意志がにじんだ言葉がある。
「普段、野心はあまり表に出さないけど、実はひっそりと心にある。ここで結果を残すことが、世界的な選手になる一番の近道。自然体もそうですけど、チームの戦術をしっかり頭に入れつつ、大きな選手になるという野心も持ってドイツでプレーしていきたい」
わずか1シーズン半の在籍期間となったFC東京では、リーグ51試合出場23得点を記録した。プロ1年目の昨季は新人最多得点記録タイとなる13ゴールを挙げ、日本代表にも初選出されるなど、自らも予期せぬ急角度の成長曲線を描いてきた。
そして、一足飛びでステップアップを遂げた男の第二章が、ドイツを舞台にいよいよ幕を開ける。「不安よりも楽しみな気持ちの方が大きい」。笑顔でそう語る武藤の表情は、希望にあふれていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page1 page2