ドイツで幕を開ける第二章 武藤がマインツ入団会見で「野心を持ちたい」

異例の規模の本拠地会見

 ドイツ1部マインツに移籍した日本代表FW武藤嘉紀は、8日(日本時間9日)、本拠地コファス・アレナで入団会見を行った。ダークスーツに身を包み、さっそうと会見場に姿を現した武藤は、まず覚えたばかりのドイツ語であいさつした。
「私の名前は武藤です。今回マインツに来ることができてうれしく思っています。ドイツ語は難しいと聞いていますが、早く覚えてチームに溶け込みたいです。みなさんも応援よろしくお願いします」
 背番号も「9」に決定。マインツでは異例とも呼べる規模の入団会見が開かれ、期待の高さがうかがえた。
「これだけ大きなプレスカンファレンスを開いていただき、非常にうれしく思うし、注目されていることも分かっている。プレッシャーがあるのも、サッカー選手としてやりがいがある。そのプレッシャーを楽しめるように頑張りたい」
 既に、前日にはチームでの初練習を終えている。武藤は、そこで改めて日本との違いを思い知ったという。
「やはり日本とは違って、どこから足が出てくるか分からない。球際の強い選手が多いし、ドイツの新たな屈強なDFと戦うにあたって、学ばないといけないこともある。そういう相手と対戦するために努力していきたい」
 さらに、会見では、チェルシーからのオファーではなく、マインツ入りを選択した理由についても質問が飛んだ。武藤はマインツの誠意と、自らの素直な思いに従って決断したことを明かした。
「マインツというクラブが一番自分を必要としてくれた。その熱意が伝わったし、わざわざ東京まで一日8時間の滞在のために自分に会いに来てもらって、うれしかった。それが、マインツに決めた理由。岡崎選手からはとにかく思い切ってプレーしろと言われました。プレミアリーグは非常に素晴らしいリーグ。ただ、自分がチェルシーでプレーするには早いと思いましたし、その実力もまだない。いまは焦ることなく、しっかりと成長してから、そういうチームにいきたいと思う」

 

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