怪物ロナウド、後輩ネイマールに失望 「もっと期待していた」「感情を制御しないと」
エースが不完全燃焼でロシアW杯は8強敗退 「彼はどこか制限されていたと感じた」
ブラジル代表はロシア・ワールドカップ(W杯)準々決勝でベルギーに1-2で敗れ、ベスト8で姿を消した。優勝を期待されながら手が届かず、エースのFWネイマールにはブラジル国民から批判が浴びせられているが、“元祖怪物”の元ブラジル代表FWロナウド氏も「期待外れ」と後輩に厳しい言葉を投げかけた。
「我々は彼にはもっと期待していた。なぜなら、彼はこのチームのスターだからだ。足の怪我か、他の問題か分からない。彼はどこか制限されていたと感じた。彼は依然として若い。とても才能に溢れている。両肩には多くの責任がのしかかっている。しかし、彼は学ばなければいけない」
ロナウド氏はブラジルメディア「グローボ」の「Sportv」に登場。ネイマールは今年2月に右足の第5中足骨骨折で長期離脱を余儀なくされたが、残りのシーズンを全休してロシアW杯に照準を絞ってきた。しかし、今大会では本来の輝きは見られず、ファウルを受けた際に大げさに痛がる過剰演技が海外メディアでも大きく取り上げられてしまった。
「私は5年前に彼に質問した。彼はあまりに蹴られるので、ダメージが大きくならないように、ああいうリアクションをしていると説明していた」
「ネガティブなエネルギーをもっと有効活用すべき」
ロナウド氏によれば、ネイマールは度重なるファウル対策だと主張していたという。
「自分も同じ経験をした。ファウルを受けてもホイッスルが鳴らないので不公平だと感じた」と同情したロナウド氏だが、ネイマールの精神的な未熟さへの指摘も忘れなかった。
「ネイマールは試合中に感情をコントロールしなければいけない。彼はイエローカードを狙いすぎることでリスクを冒している。彼はネガティブなエネルギーをもっと有効活用すべきで、もう少し賢くならないといけない」
軽い接触で大声をあげながら悶絶するネイマールの行動をロナウド氏は問題視。主審にファウルをアピールするよりもまず、華麗なファンタジスタの精神的な成長を求めていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)