「ミック・ジャガーの呪い」再び… 母国イングランドを応援も負の歴史止まらず

母国イングランドの応援に足を運んだミック・ジャガー氏(中央)だが、“負の歴史”を止めることができなかった【写真:AP】
母国イングランドの応援に足を運んだミック・ジャガー氏(中央)だが、“負の歴史”を止めることができなかった【写真:AP】

2010年南アフリカW杯から続く不吉なジンクス

 英国が生んだ世界的ロックスターであるミック・ジャガー氏の、ワールドカップ(W杯)における“負の歴史”がまた一つ書き加えられたようだ。現地時間11日にモスクワのルジニキ・スタジアムで行われたロシアW杯準決勝で、母国イングランドがクロアチアに延長戦の末に1-2で敗れた一戦のスタンドに、同氏の姿はあった。

 ロックスターの負の歴史は止まらなかった。AP通信によると、2010年南アフリカ大会の決勝トーナメント1回戦アメリカ対ガーナ戦を、元アメリカ大統領ビル・クリントン氏とともに現地観戦してアメリカが1-2で敗れると、その歴史は始まった。続くイングランド対ドイツの試合を観戦してイングランドが1-4で敗れると、さらに準々決勝のブラジル対オランダで、ブラジルのユニフォームを着た息子と観戦するとブラジルが1-2で敗れた。

 4年が経った前回のブラジル大会でも、その歴史は止まるどころか加速した。まずはグループリーグ第2戦で、ツイッターに「勝者はイングランドだ」と書き込んだウルグアイ戦に、イングランドが1-2で敗れた。

 さらに、ローマで行われたコンサートの際に「イタリアが勝利する」と話すと、グループリーグ第3戦でイタリアがウルグアイに0-1で敗れた。その後、リスボンのコンサートで「ポルトガルがブラジル大会で優勝する」と宣言すると、ポルトガルはグループリーグ敗退の憂き目にあった。

 そして準決勝のブラジル対ドイツの観戦に息子と訪れると、ブラジルはドイツに対して“ミネイロンの惨劇”と呼ばれる1-7の歴史的な大敗を喫した。

 そして今回、観戦に訪れた試合でイングランドはクロアチアに敗れ、1966年大会以来の決勝進出を逃した。ロックスターの言動とスケジュールは、世界中の代表チームにとってW杯を勝ち残る上で重要なファクターとなっているのかもしれない。

(FOOTBALL ZONE=AP)

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