不屈のクロアチア 決勝T全3試合で「120分の死闘」「0-1から勝ち上がる」驚異の粘り
準決勝でイングランドを破り同国史上初の決勝進出
クロアチアが現地時間11日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)準決勝で、延長戦の末にイングランドを2-1で撃破。同国史上初の決勝進出を果たし、歴史を塗り替えた。決勝トーナメント3試合連続の延長戦という過酷な戦いとなっているが、いずれも0-1のビハインドから勝ち上がる驚異の粘り強さを披露している。
初出場で3位になった1998年フランス大会以来20年ぶりの準決勝。クロアチアは前半5分にDFキーラン・トリッピアーに直接FKを決められて先行を許したが、後半23分にFWイバン・ペリシッチが左足のジャンピングボレーで決めて同点とした。1-1のまま90分を終えたため、クロアチアは1990年イタリア大会のイングランド以来となる3試合連続の延長戦を戦うことになった。
そして、選手たちに疲労の色が濃く現れていたなかで迎えた延長後半4分だった。相手DFのクリアボールが高く上がったところ、競り合ったペリシッチが頭で前方へつなぐと、DFの背後に抜け出したFWマリオ・マンジュキッチが左足のシュートを流し込み、勝ち越しに成功した。
終了間際のセットプレーのピンチも守り切り、クロアチアは同国史上初のW杯ファイナルの舞台に駒を進めた。
クロアチアはPK戦で勝利した16強のデンマーク戦(1-1、PK3-2)と準々決勝のロシア戦(2-2、PK4-3)、そして準決勝のイングランド戦のいずれも相手に先制を許し、0-1とビハインドを背負ったところから勝ち上がってきた。
主将MFルカ・モドリッチをはじめ、選手全員が一丸となって走り抜いた末にたどり着いた初の決勝戦。120分間の戦いを3試合こなし、対戦相手のフランスよりも実質1試合分多く戦っているクロアチアだが、母国に初の栄光をもたらすことができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)