代表活動休止に揺れるメッシ 母国のレジェンドたちからも同情の声

怒る小さな魔法使い

 バルセロナFWリオネル・メッシは準優勝に終わった南米選手権後、国民からの批判に傷つき、アルゼンチン代表の活動を休止させる可能性が浮上していた。長年、代表で活躍した、ファン・セバスチャン・ベロン氏や、マリオ・ケンペス氏ら同国のレジェンドたちは、そのサッカー界最大のスターを擁護していると、「ESPN」が報じた。
 ベロン氏は、元アルゼンチン代表の司令塔として1998年、2002年、10年のワールドカップなどに出場した。「ブルヒータ(小さな魔法使い)」の異名を持つ同国代表OBは、FOXスポーツラジオに出演し、メッシに心無い批判を浴びせるサポーターに怒りの声を上げた。
「批判されるべきときは批判していい。だが、打ちのめされている人間を踏みにじり、尊厳を傷つけることは敬意を完全に欠く行為だ。おまえはプレーできないという人間もいるかもしれないが、私には思いつかない。メッシが代表に留まるか、留まらないかという議論を超えている。それは選手の貢献に対する敬意の問題だ。選手は敬意を払われていない」
 08年の北京五輪で金メダルを獲得したメッシだが、昨年のブラジルW杯に続き、今回の南米選手権チリ大会も決勝で敗れた。バルセロナではあらゆるタイトルを手にしてきた天才だが、代表では大きなタイトルを手にすることができていない。アルゼンチン地元紙「オレ」は、批判に疲れたメッシが代表活動の休止を検討していると報じた。
 
 「メッシだけの問題ではない」と語るベロン氏は「代表を続けてくれることを祈る。チームを去らないでほしい」と語っているという。

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