「誇りに思う」 ベルギー監督、選手称賛もCKでの失点悔やむ「我々の方が良かったが…」
無念のマルティネス監督 「互角の試合」も1本のセットプレーでフランスに屈する
ロシア・ワールドカップ(W杯)で史上初の決勝進出を目指した“赤い悪魔”ことベルギー代表だったが、フランスの前に0-1で敗れて涙を呑んだ。ベルギーのロベルト・マルティネス監督は「誇りに思う」と選手たちを称えたが、たった一つのセットプレーが勝敗を分けたと悔しさを露わにした。英公共放送「BBC」が報じた。
準々決勝のブラジル戦からDFトーマス・ムニエに代えて、中盤のMFムサ・デンベレを先発に起用したベルギー。右サイドバックにMFナセル・シャドリを起用し、守備時は4-3-3でフランスを迎え撃ち、攻撃時にはシャドリが高く張り出す3-4-3へと変化する戦術を採用。長身のMFマルアン・フェライニをMFポール・ポグバにぶつけるなど徹底的に対策を講じた。
しかし、守護神GKウーゴ・ロリス、DFラファエル・ヴァランらを擁するフランスの守備網をこじ開けられずにいると、後半6分にセットプレーから失点。フランスのFWアントワーヌ・グリーズマンが左足でニアサイドへ蹴ったボールに、MFアクセル・ヴィツェルとフェライニの間へ走り込んだDFサミュエル・ウムティティにヘディングで合わされた。
ベルギーは今大会6試合目にして初の無得点に終わり、0-1で敗北。同国史上初の決勝進出は叶わなかった。無念のマルティネス監督が「とてもタイトなゲームだった。試合を決めるような大きなチャンスは多くはなかった」と振り返るように、互いに拮抗した試合となった。そんなゲームで勝敗を分けたのが、今大会多くのゴールが生まれたセットプレーだった。
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