決勝弾演出のグリーズマン 猛攻凌いだ1-0勝利に「アトレチコみたいな勝ち方だった」
CKからウムティティのゴールをアシスト、守備にも奔走しベルギーの攻撃を封じる
フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンは、ロシア・ワールドカップ(W杯)準決勝でベルギーを1-0で下した試合後に「アトレチコみたいな勝ち方だったね」と、自身の所属クラブと重ね合わせるように振り返った。フランス紙「レキップ」が報じている。
この準決勝は、ベルギーが攻勢に出る時間が長いゲームだった。それでも後半6分、グリーズマンは右CKのキッカーに立つと、ニアサイドに速いボールを供給。MFポール・ポグバが飛んだ背後に入り込んできたDFサムエル・ウムティティの頭にピタリと合ったボールは、フランスの決勝ゴールを生んだ。その後の時間帯では、グリーズマンも自陣での守備に参加してベルギーの猛攻を乗り切った。
試合後のグリーズマンは「僕たちは必死に守備をして、セットプレーのゴールで勝利を得た。アトレチコみたいな勝ち方だったね」と笑い、「チームメイトを本当に誇りに思う」と話した。
グリーズマンは、「今シーズンはスタートから自分自身の目標をここに設定してきた」と、1年前からこの大会に照準を合わせて戦ってきたという。だからこそ「最後まで到達するための非常に厳しい競争だと理解してやってきた」と話した。そして「日曜日はファンをもっと喜ばせたいね」と優勝を誓っている。
今大会では、19歳の「10番」であるFWキリアン・ムバッペに話題を持っていかれがちだが、グリーズマンもここまでPK2本を含む3得点を挙げている。そして、今大会で重要度を増しているセットプレーのキッカーとしても欠かせない存在だ。
2016年の自国開催の欧州選手権では大会を通してほぼ主役級の働きを見せながら、決勝でポルトガルに敗れてタイトルに届かなかった。フランスのレフティーは2年越しのリベンジと、20年ぶりに母国を世界の頂点へと導くため、決勝では主役の座を射止めることができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)