フランスがベルギーを1-0で破り3大会ぶり決勝進出! ウムティティが殊勲のヘディング弾
CKから伏兵が決勝ゴール、ベルギー初優勝の夢潰える
ロシア・ワールドカップ(W杯)準決勝のフランス対ベルギーの一戦は、セットプレーから決まった伏兵の一撃でフランスが1-0の勝利。12年ぶりの決勝進出を決めた。
フランスはMFブレーズ・マテュイディが出場停止から復帰し、この日は4-3-3でスタート。一方のベルギーはMFトーマス・ムニエが出場停止で、前線が少し変則的な4-3-3で試合に入った。
フランスはMFエンゴロ・カンテをマイボール時に下げてポゼッションしようとしたが、ベルギーもフリーな選手を出さない組織的な守備で対応。試合は次第にベルギーがボールを持つ時間が長くなった。ベルギーはFWエデン・アザールが左サイドに開いて、MFマルアン・フェライニがゴール前に入り込み、逆サイドからFWケビン・デ・ブライネが中央に進出する攻撃で、フランスゴールに迫った。
一方のフランスも最終ラインとGKウーゴ・ロリスの好守もあり無失点でゲームを進めると、少しずつ攻勢に出る時間も増やした。まさに一進一退の試合が続き、前半はスコアレスで終了。試合は後半勝負となった。
後半に入ると6分、均衡はセットプレーによって破られた。右コーナーキックを得たフランスは、FWアントワーヌ・グリーズマンがニアサイドに速いボールを供給。MFポール・ポグバが飛んだ後ろに入ってきたDFサムエル・ウムティティがヘディングで流し込み、フランスが貴重な先制点を得た。
ベルギーはMFムサ・デンベレに代えてFWドリース・メルテンスを投入し、デ・ブライネをボランチに下げて攻撃に厚みを出すメンバーに変化した。一方のフランスは4バックに加えて強さのある3ボランチが堅牢なブロックを形成し、カウンターを狙っていく構図になった。
時間の経過とともにベルギーがフランスを完全に押し込む形になったが、フランスはFWオリビエ・ジルーやグリーズマンまで守備に参加して凌いだ。セットプレーからの1点がベルギーには最後まで重くのしかかり、そのままフランスが1-0で勝利した。
フランスは自国開催で優勝した1998年大会、準優勝の2006年ドイツ大会に続く3大会ぶりの決勝進出を果たした。一方のベルギーは、14日の3位決定戦に進む。準決勝のもう1試合は、現地時間11日にクロアチアとイングランドが対戦する。
(FOOTBALL ZONE編集部)