なでしこ期待の長身GK山根 W杯の悔しさ胸に正守護神の座へ意気込む

目指すはなでしこの正守護神の座

 24歳の山根は、前回の2011年ドイツ大会から今大会までの自身の歩みを振り返っている。
 
「4年前はテレビですら見ていないです。1年後の五輪で予備登録として帯同して、決勝戦をスタンドからでしたけど、目の前で見ました。今回、W杯の決勝の舞台でピッチに立てなかったですけど、ベンチに入って戦いました。着実に、一つずつ前に進めているかな。こうなったら次はピッチに立つしかないので、そこに向かい自分はひたすら進み続けるだけです。決勝戦を終えて思いました。スタンドで見ていた時は圧倒されて、すごいなっていうそれしか得られなかった。自分も戦いたいなと漠然とした思いでした。今回は勝てなくて悔しい。本当に痛感しました」
 約1カ月後の8月には中国で東アジアカップが開催され、来年2月末にはリオ五輪に向けたアジア予選がスタート。息つく間もなく、アジアを舞台とした戦いに赴く。アジアから五輪本戦の出場枠はわずかに2つ。今大会でベスト4を争ったオーストラリアや、中国、韓国、北朝鮮といった東アジア勢を相手に、再び世界への挑戦がスタートする。
「勝つために自分はこれからやっていかないといけない。違った意味で大きなプラスの気持ちが自分の中で生まれました」
 今後も変わらず激しいポジション争いが待ち受ける。日本女子サッカー界の期待を集める大型GKは、なでしこの正守護神の座を獲得するべく意気込み、気持ちを新たにしていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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