アンリが敵軍コーチとして母国フランスと対戦 英雄FWに両国から称賛「特別な男」
ベルギーのマルティネス監督は絶大の信頼「W杯優勝という経験を我々に与えてくれる」
元フランス代表FWで、母国で開催された1998年のワールドカップ(W杯)優勝メンバーでもあるティエリ・アンリ氏は、現地時間10日のロシアW杯準決勝でベルギーのアシスタントコーチとしてフランスと対戦する。
プレミアリーグの強豪アーセナルでその名を轟かせ、代表通算123試合出場で歴代最多51得点をマーク。計4回のW杯に出場して1998年フランスW杯で優勝、2006年ドイツW杯では準優勝の成績を残し、2014年に現役を引退した。16年からは、そのカリスマ性を買われ、ロベルト・マルティネス監督率いるベルギー代表でアシスタントコーチを務めている。
マルティネス監督は、米スポーツ専門テレビ局「ESPN」で「ティエリはサッカーに人生を懸けている人間だ。彼は本当に、本当に特別な男。W杯優勝という経験を我々に与えてくれる。それはとても貴重なことだ」と、アンリ氏への信頼を口にしている。
一方で、英紙「ザ・サン」は、フランス代表FWオリビエ・ジルーのコメントを掲載。“レ・ブルー”(フランス代表の愛称)の点取り屋は、対戦国でコーチを務めるレジェンドを「お互いにリスペクトし合えるところがあり、彼を不快にしたいとは思わない。私の仕事はピッチで良いプレーをすることと、チームを助けることだ」と尊重しつつも、「でも…」と言ってこう続けた。
「ティティ(アンリ氏の愛称)が間違えたチームを選んだと思うようなパフォーマンスができたら光栄だね!」
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