なでしこジャパンのFW大儀見が “兄弟子”長友にエール
「長友兄さんは応援しています。同じ体幹トレーニングに取り組んでいますが、個人的には『長友さんには負けない』と言っている。あの人はすごい。人間のレベルを超えています。(5月27日の)キプロス戦でも日本代表で1人だけキレキレでした。異次元ですよね。今回のワールドカップも活躍してもらいたいですね。 コートジボワール戦では日本で見られるので応援します」
かつて合同自主トレも行った1歳年上の長友に共感する部分は多いにあるという。
「どんどん上を目指して、満足せずにやっていくところは自分と共通する部分でもある。満足することなく、成長する進化の糧を探していく。日本代表を引っ張っていく姿勢は刺激を受けるし、自分もそういう存在になっていきたい」
探究心と向上心、そしてリーダーシップの強さは性別を超えて、シンパシーを感じている。
一方で、大儀見は11年女子W杯で優勝メンバーとなり、12年のロンドン五輪でもチーム最多の3得点をたたき出し、銀メダルに貢献。ブンデスリーガ・ポツダム時代は欧州チャンピオンズリーグ優勝とブンデスリーガ得点王となった。すでにバロンドール候補に選ばれるなど、長友の目指す栄冠を数多く手にいれているが現状に満足しない。
「自分の中では本当の意味で世界一になっていない。前回のワールドカップでは個人としては悔しい思いもしている。一回はまぐれでも優勝できる。2回優勝するのは本物の証だと思う。本物を目指すために、優勝できる可能性を高めるために自分自身の進化も必要」
11年大会では1得点に終わった大儀見は15年の第7回目のカナダ女子W杯での連覇を視野に入れている。兄弟子のブラジルでの活躍とザックジャパンの躍進に加え、なでしこジャパンの連覇となれば、日本サッカー界に強烈なシナジー効果が生まれることになりそうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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