スピルバーグ佐々木のリバイバルプラン リオ五輪金の鍵とは

「次に世界を目指すにはプラスアルファが必要」

 なでしこジャパンの佐々木則夫監督が7日、女子ワールドカップカナダ大会準優勝を飾った後に帰国した。記者会見に出席し、来年8月のリオデジャネイロ五輪でのリベンジ向けたリバイバルプランを明らかにしている。
 「準優勝という結果で帰国しました。我々はファイナル、前回の覇者として優勝を目指しましたが、一戦一戦、各国のレベルが高くなり、勝ち上がることは容易ではなかった。選手たちの粘り強い戦い、ファイナルへ行くんだ、という思いがありました。誇りに思います。ピッチの上のみならず、生活も準備もよくやってくれました。様々な故障もありましたが、メディカル、コーチングスタッフと三位一体のサポートをしました。何より多くの日本の皆様からエールを頂きました。それがパワーになりました。なでしこの未来を、ここに止まらず未来に向けた一歩を今日から始めたいと思います」
 6月6日から1ヶ月に及ぶ激闘を戦い抜いた佐々木監督は大会決して下馬評の高くなかったなでしこの戦いぶりを総括した。未来への一歩として大きな目標となるのが、来年のリオ五輪だ。その4年後には、地元開催の東京五輪も控える。継続的な強化策が求められる中で、佐々木監督は「次に世界を目指すにはプラスアルファが必要。それを考える」と語った。今大会は1次リーグ初戦から6試合連続で1点差勝利で頂上決戦に臨んだ。そして、決勝戦ではアメリカに2-5で完敗を喫した。現在の力だけでは世界一にはなれない。
 強化プランはハッキリとしている。「リオへの切符を手にしなければいけない。アジアの2枠を争う、厳しい予選です。(今大会を通じて)世界を確認したら、個の質と判断、これを連係、連動すること。個の質を上げることが重要です」と力説した。
 

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