米メディアが選ぶ女子W杯ベスト11 鮫島がなでしこからは唯一の選出

ファンタスティックなサイドバックに成長

 女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会は、5日(日本時間6日)、なでしこジャパンが決勝でアメリカに2-5で敗れて幕を閉じた。米メディア「ESPN」は大会のベストイレブンを選出し、2連覇を逃した、なでしこジャパンから鮫島彩(INAC)が唯一選出されている。
 システムは4-3-3。GKは2大会連続で最優秀GKに贈られるゴールデングローブ賞を手にした、アメリカ代表の女子サッカー界最強守護神GKホープ・ソロが選ばれた。
 DFは右からオーストラリア代表DFケイトリン・フード、決勝戦で澤穂希と競り合う際に不運なオウンゴールを許したアメリカ代表DFジ ュリー・ジョンストン、フランス代表DFウェンディ・ルナード、そして鮫島が左サイドバックに入った。
 寸評では「鮫島は日本代表で攻撃参加をこよなく愛するファンタスティックなサイドバックに静かに成長した。日本代表はボール支配と攻撃において重度に(鮫島に)依存していた。彼女が攻撃参加だけでなく、守備面での責任感も、ポジショニングも堅実だった。(決勝までの)6試合で、日本はわずかに3失点。準々決勝進出のチームの中で、2番目に少ない数字だった」と絶賛。左サイドバックと攻撃的MFも務めた多様性を示した鮫島。優勝国のメディアからも高く評価されている。
 中盤は3選手。澤と女子最多の6大会連続W杯出場記録を分け合った37歳のブラジル代表MFフォルミガがアンカーに入 り、インサイドハーフには日本戦でハットトリックを決めたアメリカ代表MFカリル・ロイドと、今大会3得点2アシストのフランス代表MFウジェニー・ル・ソンメが選出された。3トップはフランス代表FWエロディ・トミース、ドイツ代表で大会得点王のFWセリア・シャシッチ、スイス代表FWラモナ・バッハマンが選ばれている。
 優勝したアメリカとフランスから、最多3選手が選出された。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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