「アンフェアだ」 エジル父がドイツファンの手のひら返しを嫌悪「彼は傷ついている」
W杯で惨敗のドイツ代表 スケープゴートにされる息子をムスタファ氏が擁護
ドイツ代表はロシア・ワールドカップ(W杯)で史上初の1次リーグ敗退という屈辱を味わった。前回王者失墜の戦犯の一人として非難されているMFメスト・エジルの父ムスタファ氏は、「彼がスケープゴートにされるのはアンフェアだ」と主張。「私だったら(代表での活動は)もう十分と言うだろう」などと語った。ドイツ紙「ビルト」が報じている。
ドイツはグループリーグ初戦で、結果的にベスト16に終わったメキシコのカウンターに屈し、第2戦ではベスト8のスウェーデンに後半アディショナルタイムの決勝ゴールで2-1と勝利。不安定な戦いぶりのまま迎えた最終戦では、前がかりになった隙を韓国に突かれて0-2で敗戦し、まさかのグループ最下位での敗退という屈辱を味わった。
守備の脆さに、相手のブロックを崩しきれない攻撃。優勝した2014年ブラジルW杯当時の強さに陰りが見られたドイツで戦犯の一人とされているのが、10番を背負ったエジルだ。大会前には自身のルーツがあるトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と面会したこともあり、バッシングを浴びるなど苦い思い出ばかりが残った。
そんなエジルを擁護するのは、実父のムスタファ氏だ。「もし、私が彼の立場だったら『ありがとう。(代表での活動はもう十分だ』と言うだろうね」と執拗な批判から息子を擁護。代表引退を進言するようなコメントも残した。
「彼は取り乱し、失望し、傷ついている。ああ、そうだ。傷ついている。W杯前、オーストリアでも自国のファンにブーイングを浴びた。彼はそれが、なぜだか理解できていない」
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