ドイツ移籍のなでしこMF猶本、国内最終ゲームで誓った成長 「一発勝負の舞台でも…」
フライブルク移籍前のラストゲームで先制ゴールを演出して最高の旅立ちに
なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部・浦和レッズレディースのなでしこジャパン(日本女子代表)MF猶本光は、女子ブンデスリーガ1部SCフライブルク移籍前ラストゲームとなる8日のなでしこリーグカップ第9節・日テレ・ベレーザ戦でフル出場。コーナーキック(CK)から先制ゴールをアシストするなど2-0の勝利に貢献し、最高の形での旅立ちとなった。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
後半3分、猶本は左CKのキッカーに立つと、ファーサイドにボールを供給。そこに走り込んだDF長船加奈がヘディングシュートを叩き込んだ。猶本は「左からのコーナーは苦手で、最近ずっと練習していたので良かった」と笑顔で振り返った。
その後、後半34分に追加点を挙げた浦和Lが2点リードのままタイムアップを迎えると、浦和ベンチの近くにいた猶本の元に一斉に輪ができた。もみくちゃにされながらも「本当に嬉しいし、ありがたいですよね」とチームメイトからの祝福を受け取った。
猶本の名前が知られるようになったのは、日本開催だった2012年のU-20女子ワールドカップ(W杯)だ。3位に躍進したチームの中心にいた猶本は、当時の日本女子サッカーの象徴的存在だった澤穂希さんの後継者と言われた。しかし、本人は「実力もないのに取り上げられて、『やめてくれ』と思うこともあった」と回想。だからこそ、筑波大に通いながらの浦和Lでのプレーも「大学の勉強もサッカーのため。24時間サッカーのためにとやってきた」と振り返る。
page1 page2