クロアチア“黄金世代”、20年ぶり4強へ 司令塔モドリッチ「大きなことを成し遂げたい」
2試合連続PK戦の死闘を制し開催国ロシアに勝利
クロアチア代表の主将MFルカ・モドリッチは、ロシア・ワールドカップ(W杯)準々決勝で開催国とPK戦までもつれ込む激闘の末に勝利し、20年ぶりのW杯ベスト4を勝ち取ると「もう一歩、決勝まで行きたい」と力を込めた。
モドリッチは、PK戦の末にデンマークを破った決勝トーナメント1回戦からの強行軍に加え、2戦連続でPK戦にまでもつれ込んだことについて「もちろん怪我人もいたし、問題もあったね。120分を6日間で2試合は過酷だよ」と話した。それでも、延長後半にリードした時間帯に、恐ろしい勢いで前線でプレスに走るなど、その繊細なボール扱いの技術とは裏腹の無尽蔵なスタミナも見せつけた。そして、PK戦では3人目のキッカーとして成功した。
モドリッチは1998年フランス大会でクロアチアがベスト4に入った時は、12歳だった。レアル・マドリードでUEFAチャンピオンズリーグ(CL)3連覇などの実績を積んで32歳となり、MFイバン・ラキティッチなど才能の揃う“黄金世代”にとって、このロシア大会は世界の頂点を狙うラストチャンスになると見られている。
だからこそ、「バロンドールに近づいたのではないか」という報道陣の質問を「それは考えてないよ」と一蹴。司令塔は「代表チームの成功に集中しているし、大きなことを成し遂げたい。準決勝にたどり着けたからね。選手やスタッフ、監督も含めて素晴らしいチームが成し遂げたのだから、もう一歩、決勝まで行きたいね」と、先を見据えている。
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