フランス“優勝のキーマン”はジルー? 「380分出場0得点」も監督が信頼する理由
デシャン監督が明かすジルーへの信頼 「周囲は彼から恩恵を受けている」
センターフォワードとして出場380分、しかしゴールどころか枠内シュートすらゼロ――。それでもロシア・ワールドカップ(W杯)で信頼を得て起用されているのは、フランス代表FWオリビエ・ジルーだ。現地時間6日のW杯準々決勝でフランスはウルグアイに2-0で勝利。好調のチームにあってジルーはこの日もノーゴールだったが、チームを率いるディディエ・デシャン監督は「彼は重要な役割を担っている」と擁護したと、英公共放送「BBC」が報じている。
大会が進むごとに調子を上げてきているフランスは、ウルグアイ戦でセットプレー、そしてFWアントワーヌ・グリーズマンの無回転シュートの2得点と、分厚い中盤から最終ラインの堅い守備で相手エースFWルイス・スアレスをシャットアウト。盤石の戦いぶりを見せた。大会中にはFWキリアン・ムバッペというニュースターも生まれるなど申し分ない状況だが、数字で見ると結果を残せていないのが最前線のジルーだ。
ここまで5試合380分間に出場しているジルーだが、「BBC」調べのデータでは枠内シュートすらゼロと、フィニッシャーとしての役割を果たせていない。しかし、それでも指揮官の信頼は厚いようだ。
「オリビエは我々のチーム、プレースタイルにとって重要なんだ。アルゼンチン戦ではムバッペのアシストをマークして、こういったアシストを必要としている。彼は攻撃面だけでなく、守備でも貢献している。チームのバランスを取るために多くのプレーをしていて、周囲は彼から恩恵を受けているのだから」
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