「“偽9番”の名人芸」 ブラジル戦のデ・ブライネを海外紙絶賛「防衛線を打ち破った」
日本戦からシステムを変更したベルギー、司令塔が“偽9番”で躍動
ロシア・ワールドカップ(W杯)準々決勝注目のカード、ベルギー対ブラジルは2-1でベルギーが勝利した。この試合で衝撃を与えたのは、2点目を奪ったMFケビン・デ・ブライネの技術とポジショニングだ。屈強なブラジルの最終ラインとボランチ相手に中央で存在感を放ったが、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は「偽9番としての名人芸だ」と、そのプレーぶりを絶賛している。
日本が沈められた超高速カウンターは、サッカー王国をも仕留めた。前半13分、セットプレーからのオウンゴールで先制したベルギーがその本領を発揮したのは31分のことだった。自陣で奪ったボールをFWロメル・ルカクがドリブルで持ち上がり、敵陣右サイドに開いたデ・ブライネへ展開。ドリブルで突っかけると、ペナルティーエリアに入り込むやいなや右足を一閃。レーザービームのような一撃がゴール左隅に突き刺さり、貴重な追加点を奪った。
その後も、ベルギーの攻撃の起点として機能し続けていたデ・ブライネ。MFもしくは小柄な選手が下がり目のセンターフォワードに入る“ゼロトップ”は、スペインやバルセロナで取り入れられる手法だが、そのプレーぶりに同紙は「デ・ブライネは“偽9番”としての名人芸を見せた」とのタイトルとともに、マッチアップしたブラジルの中盤と対比してこう記している。
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