なでしこ指揮官も脱帽 女子W杯決勝3得点のロイドが大会MVPを受賞

開始3分の先制弾に、50m長距離砲

 アメリカ代表MFカリー・ロイドは、5日(日本時間6日)、なでしこジャパンを5-2で下した女子ワールドカップカナダ大会決勝戦でハットトリックの大活躍で文句なしの大会MVPを受賞した。背番号10は、母国を4大会ぶり3度目の優勝へと導いた。
 大会MVPに贈られるゴールデンボール賞は、決勝戦で3得点を決めたアメリカ代表MFロイドが手にした。今大会は6得点を挙げ、ドイツのFWセリア・シャシッチと並び大会最多得点者となったが、得点王に与えられるゴールデンブーツの称号は出場時間のより少なかったシャシッチに与えられ、ロイドはシルバーブーツを受賞している。
 決勝はまさにロイドの独り舞台となった。試合開始からわずか3分。右からのコーナーキックで、低く速いクロスボールにトップスピードで走りこんだロイドは、左足で合わせていきなりの先制点を挙げた。英地元紙「ガーディアン」によれば、このゴールは女子W杯史上最短記録。連覇を目指していた日本の出ばなをくじくことに成功した。
 そこからわずか2分後、右サイドからのフリーキックのこぼれ球を右足で押し込んで2点目を決めた。
 
 圧巻だったのは前半16分。高い位置でボールを奪ったロイドは、ハーフライン付近から思い切り良く超ロングシュート。これが日本のGK海堀の手をかすめてゴールイン。50mの長距離弾でハットトリックを達成した。
 アメリカ代表の背番号「10」は 、女子W杯の決勝戦で史上初のハットトリックを達成。また、試合開始16分での達成は史上最短と、まさに記録ずくめの一戦となった。

 

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