ベルギーが32年ぶりのW杯4強! ブラジルを2-1で撃破、王国の野望を打ち砕く
OGとデ・ブルイネの一撃で前半に2点先取、反撃を1点に抑えて逃げ切る
現地時間6日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)準々決勝、ブラジル対ベルギーの一戦は、ベルギーが2-1でブラジルに勝利。サッカー王国を破り、1986年メキシコW杯以来、32年ぶりのベスト4進出を決めた。
ブラジルはMFカゼミーロが出場停止のところに、MFフェルナンジーニョを起用した。一方のベルギーは4-3-3システムでこの試合に入り、これまで中盤に入っていたMFケビン・デ・ブルイネを、いわゆる「偽9番」のトップで起用した。
ブラジルは試合の立ち上がり、コーナーキックからDFチアゴ・シウバとMFパウリーニョに立て続けの決定機が訪れた。しかし、ここでゴールを挙げられず、逆にベルギーがスコアを動かす。
前半13分、左コーナーキックをニアサイドでDFヴァンサン・コンパニが合わせようとしたが、わずかに合わず。しかし、わずかにコースが変わったボールは、その後ろでクリアしようとしたフェルナンジーニョの右肩に当たってゴールへ。不運なオウンゴールとなりベルギーが先制した。
そして同37分、ブラジルのコーナーキックをクリアしたベルギーは一気にカウンターを仕掛けた。FWロメル・ルカクが中盤を一気にドリブルで突破すると、右に開いたデ・ブルイネにパス。ボールを受けたデ・ブルイネは落ち着いてGKの位置を確認して右足を強振。鮮やかなシュートがゴール左隅に突き刺さった。決勝トーナメント1回戦の日本戦で見せたのと同様に、相手コーナーキックからのカウンターを成功させたベルギーは、2-0とリードを広げてハーフタイムを迎えた。
後半からブラジルのチッチ監督はFWロベルト・フィルミーノを入れて4-4-2に変更。さらに同13分には負傷から復帰したばかりのFWドウグラス・コスタ、同28分にはMFレナト・アウグストも投入してベルギーに圧力をかけた。
するとブラジルは同31分、MFフィリペ・コウチーニョのゴール前に浮かせたラストパスをアウグストがヘディングで流し込んでゴール。1点を返して反撃の狼煙を上げた。しかし、アウグストが続く同35分の決定機を外すなど最後のところで精度を欠いたブラジルは、このまま追いつくことができなかった。
2-1で勝利したベルギーは、これまでW杯の決勝トーナメントで南米勢に1勝もしたことがなく、ゴールも決めたことがなかったが、2つのジンクスを打ち破った。名手エンツォ・シーフォらを擁した86年メキシコW杯以来となるベスト4では、フランスと対戦する。
(FOOTBALL ZONE編集部)