西村主審のPK判定に世界中で波紋 リネカー氏「MOMにネイマールか、レフリーかを選ぶのは難題だ」

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 問題の場面は後半24分、ゴール前でパスを受けたブラジルFWフレッジが、クロアチアDFデヤン・ロブレンを背負ってエリア内で倒れた。西村主審はこのプレーに笛を吹き、スポットを指差してPKを宣告。クロアチアは異議を申し立てたが、それに応じず。結局、このPKが決勝点となり、ブラジルが3-1で勝利を飾った。

 しかし、その判定に、イングランドのあのミスタークリーンをはじめ、世界中から「?」の声が湧き起こっている。

 イングランドの英雄、ゲーリー・リネカー氏は試合直後、自身のツイッターで「It’s a tight call for Brazil’s man of the match between Neymar and the Referee」とつぶやいた。

 リネカー氏は、イングランド代表通算80試合出場48得点、W杯でも86年のメキシコ大会で得点王を獲得するなど通算12試合出場10得点し、現役通算333得点を残したスリーライオンズの伝説的ストライカーだ。一度は現役を引退し、Jリーグ初年度の93年には名古屋でもプレーした。

 そして、氏は約20年の現役生活でレッドカードはおろか、イエローカードを一枚も受けたことがなく、90年にはFIFAから個人としては初めて「FIFAフェアプレー賞」が贈られた。そのミスタークリーンで知られるリネカー氏は「開幕戦のマンオブマッチは、ネイマールか、主審か選ぶのは難題だ」と、痛烈なつぶやきを世界に発信したのだ。

 また、来季からイングランドプレミアリーグに返り咲くQPRのジョーイ・バートンもツイッターで「Shame on you ref Absolute joke」とつぶやき、「恥を知れ、レフリー。完全なジョークだ」と批判を浴びせた。

 さらに、米国MLSの公式サイトではこの判定PKが正しかったかどうかのアンケートを実施。その解答の大多数である93.48%(13日18時半現在)が「No,not a penalty」を指示し、PKではなかったと答えている。

 注目を集めたブラジルW杯開幕戦をジャッジした西村主審の名は、瞬く間に世界中へと知れ渡った。この日、90分間、き然とした態度で乗り切った日本人レフリーに対する評価の論争はまだまだ続きそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
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