「一番悪い」「一番良くない」と選手が本音 日本代表の躍進を導いた意外な存在とは?

日本の選手たちに安心感を与えていたのは劣悪すぎるピッチだった【写真:Getty Images】
日本の選手たちに安心感を与えていたのは劣悪すぎるピッチだった【写真:Getty Images】

練習場はドリブラー泣かせ「それぐらい詰まる」 一転、試合会場では“やりやすさ”

「キャンプ地カザンが一番良くない。だから、なおさら試合のピッチが良いと感じる」

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 そう語っていたのはDF槙野智章だ。カザンの練習場は芝の状態が良いとは言えず、そうしたなかで試合会場に行くと、状態の良い芝にやりやすさを感じたという。同様の意見を口にしていたのがMF宇佐美貴史だ。

「(試合会場の芝は)練習場より100%良いと思います。練習場が一番悪いから。試合会場に入ってそんなにビックリすることもないし、逆に練習会場がすごく良くて試合会場が悪かったらアレですけど、練習会場は一番サッカーするに関してはすごく劣悪なピッチなので」

 カザン練習場の芝はどれだけ劣悪だったのか。「ほぼドリブルできない状態。それぐらい詰まるし、ドリブルで運んでいるぐらいが一番乱雑に動く」と宇佐美は証言している。特にドリブラー泣かせの芝だったようだ。練習場ではボールがブレるような状態だったというが、そうした環境がポジティブに作用し、日本の選手たちは試合で落ち着いてプレーを披露した。

 結果的に練習場の劣悪なピッチが、日本の躍進に貢献したと言っても過言ではなさそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・大木 勇 / Isamu Oki)



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