日本人三人目のW杯2発、乾貴士のターニングポイント――宇佐美から定位置を奪った日
3年7カ月ぶりのゴール、当初サブと見られていた乾の情勢が一変
「スタッフも監督も、怪我の状態、膝の曲がらない自分をギリギリまで待ってくれた。ガーナ戦に出られなかったなかで23人に選んでくれた」
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W杯前に行なわれた6月8日の国際親善試合スイス戦(0-2)では後半11分から出場して状態を確かめると、同12日の国際親善試合パラグアイ戦(3-2)では新体制初先発を飾り、2ゴールと爆発。代表初ゴールを含む2ゴールをマークした2014年11月14日のホンジュラス戦(6-0)以来、約3年7カ月ぶりのゴールに歓喜した。
乾とポジション争いを繰り広げていたのがMF宇佐美貴史だ。ガーナ戦、スイス戦と先発起用されていたのは宇佐美で、当初怪我で出遅れていた乾はサブと見られていた。だがパラグアイ戦のパフォーマンスで情勢が一変。同19日のW杯グループリーグ初戦コロンビア戦(2-1)で先発に名を連ねたのは、「USAMI」ではなく「INUI」だった。
コロンビア戦で勝利に貢献後、24日の第2戦セネガル戦でもスタメン出場。0-1で迎えた前半34分、MF柴崎岳のフィードからDF長友佑都がエリア内に侵入して乾にボールを預ける。すると乾が素早く右足を振り抜き、ゴール右隅に同点弾。さらに1-2で迎えた後半33分には、FW大迫勇也のクロスが流れた逆サイドに走り込み、ダイレクトで折り返してMF本田圭佑の同点弾をアシストした。