日本人三人目のW杯2発、乾貴士のターニングポイント――宇佐美から定位置を奪った日
ベルギー戦後に涙、W杯メンバー入りの舞台裏を告白「いきなり手術と言われた」
日本代表は現地時間2日、ロシア・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦でベルギーに2-3と逆転負けを喫し、日本初のベスト8進出には手が届かなかった。ベスト16で大会から姿を消した日本だが、チーム最多の2ゴールに加え、1アシストと全6ゴール中半分に絡んだのがMF乾貴士だ。
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「大会前に怪我をして、いきなり手術と言われました。その時点で1回ワールドカップを諦めないといけなかったんですけど、まず27人に入っていたので、諦められないという自分自身の思いにエイバルの監督が分かってくれて、急きょシーズン中なんですけど、日本に帰ることを許してもらった」
ベルギー戦後に涙を流した男は、W杯メンバー入りの舞台裏を明かした。所属先のエイバルで右太ももを負傷。当初はW杯メンバー入りが絶望的だったという。だが「手術以外の方法で治していくという方法を日本のドクターとトレーナーが必死に考えて、協力してくれた」と感謝の言葉を残した。
W杯予備登録メンバー27日を発表後、5月21日から代表チームは千葉県内で合宿をスタートさせ、同23日に乾は合流。しかし、負傷した患部の状態が芳しくなく別メニュー調整が続く。そのなかで迎えた同30日のガーナ戦(0-2)は未出場に終わるも、翌日に発表されたW杯登録メンバー23人のリストに「乾貴士」の名前が列挙されていた。