澤自身は、前回の2011年ドイツ大会でMVPと、得点王に輝き、日本の史上初の栄冠をもたらした。今回大会は、陰ながらチームを支え続けた。連覇はならなかったが、女子サッカー史上最 多タイの6大会連続のW杯出場を果たしたレジェンドは、すでに今大会を最後のワールドカップと明言している。 「今回自分の位置付けとしては最後のワールドカップとして臨みました。本当に悔いなく自分自身はやりきったと思います」 同僚が号泣する中、澤の目には涙はなかった。今大会6試合出場で得点はなし。決勝トーナメントはスーパーサブとしてチームに貢献してきた。バンクーバーの空に悔いも残さず、涙もなく、全世界の注目する大舞台で、レジェンド澤がラストダンスを終えた。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images