カルチョの国もうらやむ、なでしこの急成長 「上品で、美しさの象徴」
「すばらしい女子サッカーを」
3大大会連続で決勝の舞台を踏みしめた、なでしこの急成長に、サッカーの本場であるイタリアは羨望(せんぼう)のまなざしを注いでいる。また、「イタリアでも試している。学校にも呼び掛け、男女平等な政策を立てた」と、なでしこ流の導入を明らかにしている。
それでも、なでしこの全てが百点満点な状況ではないという。同紙は「しかし、すべてがうまく行っているわけではない。チームは4年前と変わらない。日本女子のリーグはプロと認められていない」ともリポートしている。なでしこジャパンにも、サッカー以外の仕事を続けながら生計を立てている選手もいるが、リーグにはプロ選手も存在する。
「最強の選手は中盤の宮間あや。プロと しての成功のチャンスは開かれ、6人がヨーロッパでプレーし、4人はドイツでプレーしている。今夜はアメリカと日本をうらやましく感じながら、素晴らしい女子サッカーをみよう」
最強の選手を冷静沈着な司令塔の宮間と高く評価。たくましくも凜(りん)とした気品をフィールド上で示してきたなでしこ。遠くイタリアからも尊敬のまなざしが注がれている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images