カルチョの国もうらやむ、なでしこの急成長 「上品で、美しさの象徴」
震災によって傷ついた日本の希望の証し
なでしこジャパンは、5日(日本時間6日)の女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会決勝戦でアメリカ代表と激突する。その一戦を前に、イタリアメディアが2011年W杯ドイツ大会、12年のロンドン五輪に続き、3大大会連続で頂上決戦に進出したなでしこの成功を「模倣すべし」と絶賛している。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が「アメリカと日本。ワールドカップは彼女らのもの」と報じている。
同紙は、なでしこが2011年女子W杯決勝ドイツ大会で優勝した。東日本大震災に苦しんでいた日本の希望の証となったとリポートしている。
「 なでしこジャパンと呼ばれるのは、女子日本代表だ。ナデシコの花のように上品で、美しさの象徴。その国の女性の伝統でもある。日本代表の女の子たちは、2011年W杯で初優勝した。ドイツでの勝利の4カ月前、日本を津波が襲い、国は荒廃したが、最初の再生の証しとなった。多くのファンは、チャンピオンになった彼女たちの帰国を歓迎していた」
無名だった日本の女子代表は、短期間で計画的にトップレベルに到達した。準決勝を超えたことがなかった日本は、1995年に準々決勝進出以来、一次リーグで敗退してきた。11年に初の決勝進出を果たし、アメリカとのPK戦の末に優勝をつかみとった。12年のロンドン五輪決勝では金メダルを寸前で逃したが、7回目を迎えるW杯でも2度目の決勝進出を果たした。