なぜ歴史的逆転負けを喫したのか? 日本代表の「直らない悪癖」と「致命的弱点」

選手も手応え、称賛に値した「日本らしいサッカー」 それだけに際立った悪癖と弱点

 ベルギーに敗れた日本だが、選手たちは一様に「日本が進むべき道を示せた」「日本らしいサッカーができた」と口にしている。16強の壁は越えられなかったが、今大会は未来につながる大きな財産として確かな手応えもあったようだ。

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「今回はチームとして守備からまず入って、粘り強く戦っていくなかで自分たちのリズムを窺う。そういうものがチームとして統一されていた」(香川真司)

 日本は過去2回16強に進出した。2002年日韓大会トルコ戦(0-1)、2010年南アフリカ大会パラグアイ戦(0-0/3PK5)はいずれも無得点に終わっているが、日本史上初めて決勝トーナメントでゴールを奪うなど攻撃的なサッカーを国際舞台で見せつけた。堅守をベースにしながらも、パスをつないで攻め手を探り、コンビネーションで打開を図る。FIFAランク61位の日本が同3位のベルギーをあと一歩のところまで追いつめた事実は称賛に値するものだ。それだけに直らない悪癖と弱点が際立つ内容となってしまった。

 8強進出の夢は2022年カタールW杯に託されることになった。4年後、悪癖と弱点の改善を図り、4度目の正直で16強の壁を打ち破る日本代表の勇姿が見られるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部・大木 勇 / Isamu Oki)



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