イングランドの“W杯初”PK戦勝利に代表OBも歓喜 「相手が苦しむのを見るのは…」
過去3度敗れていたPK戦を制し、3大会ぶりの8強進出
イングランド代表は現地時間3日、ロシア・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦のコロンビア戦に臨み、1-1のままPK戦に臨むと、GKジョーダン・ピックフォードの好セーブもあって4-3で制した。イングランドの歴史上、初めてW杯のPK戦で勝利を飾り、3大会ぶりの準々決勝進出を決めた。この成果に対して、元イングランド代表DFギャリー・ネビル氏は「イングランドはPK戦の喜びを必要としていた」と、負の歴史を打ち破ったチームを称えた。
イングランドは後半に主将FWハリー・ケインのPKで先制したものの、試合終了間際のアディショナルタイム3分にセットプレーから失点し、勝負は延長戦にもつれ込んだ。その後、15分ハーフを戦い120分間でも決着がつかず。イングランドはW杯で一度も勝利したことのない苦手のPK戦に臨むことになり、最終的にピックフォードのセーブもあってPKスコア4-3で勝利を手にした。
イングランドは主要大会でのPK戦で過去7試合中6回敗退、W杯に限っては3戦全敗を喫していた。そんな母国の“負の歴史”を知るネビル氏は、イングランドにとってコロンビア戦の勝利がPK戦に対する苦手意識を終わらせる意味で重要な試合だったことを強調している。
英テレビ局「ITV」に出演したネビル氏は、「私たちはあまりに多くの苦しみを抱えていた。国の負の歴史に対して、この勝利は必要だったんだ。我々は何度も抜け出すことができなかったからね」とコメント。さらに「相手のチームが苦しんでいるのを見るのは素晴らしいね。それは嫌な意味ではなくて、我々はあまりにもそういう状況を多く経験していたからさ」と続けた。
またネビル氏は「サウスゲイト監督にとってふさわしい大きな結果だ」と指揮官を称賛している。PK戦に勝てないという呪縛を解き放ったイングランドは、このまま頂点へと一気に駆け上がることができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)