韓国メディアがW杯「日韓比較論」を展開 西野Jのパスワーク絶賛、自国の戦術には…
日本対ベルギー戦は「名勝負」 ポゼッションは「世界の強豪にも通用」
ロシア・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で、日本代表がベルギーに2-3で敗れたが、優勝候補を追い詰めた日本のプレーに世界各国が称賛を送っている。韓国国内でも日本の戦いを褒め称える声がある一方で、韓国代表との“日韓比較論”も多く見られる。
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総合ニュースサイト「クキニュース」は、ベルギー相手に惜敗した日本代表について、「この試合を含め、W杯期間に見せた試合内容は相当なものだった。強豪相手に個人技やフィジカルで劣っていたとしても、正確で速いパスをつないで、それらを補った。得点チャンスを作る過程も良かった」と称賛を送っている。
また「日本の正確なパスプレーがあまりにもうらやましい」、「韓国が日本に勝つことができるのか」と韓国と比較するネットの書き込みについても紹介した。
そのうえで同サイトは「実際に韓国代表は今回のW杯で、FIFAランキング1位のドイツを破る快挙を成し遂げたが、それ以外はこれといったシーンを演出できなかった。特にスウェーデン戦は枠内シュートゼロに終わった。根本的な改革と改善がなければ、韓国サッカーは4年後、再び停滞する可能性が高い。韓国サッカーも変わらなければならない」と、韓国代表の未来を懸念している。
また総合ニュースサイト「デイリーアン」も、日本とベルギーの一戦を「最高の楽しさを見せた名勝負と言っても過言ではない試合だった。勝者はベルギーだったが、日本もまた主人公となるのに遜色ないプレーを見せた」と手放しで称賛した。
さらに「日本特有のポゼッションサッカーが、世界の強豪を相手にも十分通用することを証明した大会」と伝えつつ、韓国とも比較し「日本が自分たちのカラーを出しながら16強に進出した反面、韓国はグループリーグで相手のサッカーに引き込まれるシーンが目立った。勝算があったスウェーデン戦とメキシコ戦では、基本的な技術を疑ってしまうほどのミスが多く、それが敗退の致命傷となった。日本にはそうしたミスがなかった」と伝えた。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。