なでしこ佐々木監督が決戦を前に語るアメリカとの美しきライバル関係
技術、連動、切り替えの3要素に勝機を見出す
「アメリカの良さはパワーもあるし、組織的な要素も含まれ、 本当に勝とうという意識が高いレベルにある。 我々はパワーがないが、技術、選手間の連携や連動、 切り替えの速さの3つの要素を高いレベルで戦わなければいけない が、それは我々が上。勝とうという意識は同じレベルにある。 厳しいときに、どちらが我慢して、我々の良さを出せるか。 ここに座っている2人はそういう良さを非常に持っている」
アメリカのフィジカルを全面に押し出した純粋なパワーは脅威だ。 だが、なでしこにはスキル、連携、 攻守のスイッチの入れ替えが存在する。「女性版バルセロナ」 と世界中から賞賛される美しい連動性が武器だ。 記者会見で同席した主将宮間が圧倒的な連動を見せるなでしこの中 心となる。 GK海堀あゆみはビッグセーブで窮地のなでしこを救ってきた。
百戦錬磨の愛弟子に全てを託し、 指揮官は再びアメリカを破り栄冠を掴み取る。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images