女子W杯決勝の顔だ! FIFAがなでしこの「ポニーテール宇津木」を大特集

「毎日を後悔のないものにする」

 前回のドイツ大会でチームは世界一になった。その一方で宇津木はメンバー入りを果たしたが、2試合の出場に終わった。
 「1人の日本人としては、あの場所にいられたことを誇りに思いますし、素晴らしい経験を得ることができました。ただ、1人のサッカー選手としては後悔の念が心に残りました」と宇津木自身は4年前の思い出を語った。そして、「他のみんなが私をあの場所に連れて行ってくれました。でも、私は何もできませんでした」と、チームが優勝する一方で、悔しさの残る大会であったことを明かしている。
 それから4年が経ち、宇津木は自分のサッカー人生が正しい道にあると語る。26歳にして代表チームで10年間のキャリアを持つ宇津木は、2010年に日本を離れてモンペリに活躍の場を移した。それは、日本人女子で初めてフランスでプレーする選手になったことを意味する。彼女の後に、大滝麻未(リヨンとギャンガン、今年6月に引退)や熊谷紗希(リヨン)、鮫島彩(モンペリエ)が続いた。まさに、フランスでの先駆者として道を切り開いてきた。
 「フランスでプレーすることによってさらに経験を得られましたし、フィジカル面もより強くなりました。ドイツ大会からの4年間で経験したものがあったからこそ、私は今ここにいます。試行錯誤の時期を経て、正しい道を進んでいると感じています。私はまだ成長途上だと思っていますし、もっともっと上達したいです。毎日を後悔のないものにすると自分に言い聞かせています。だから、私はいつも今が自分のベストだと言えるんです」

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