「美談で終わらせず…」 守備の要・吉田麻也が感じた世界との差「精神的に脆い」
後半アディショナルタイムの被弾を冷静に分析「一瞬スイッチが切れた」
世界との差を埋めるためには何が必要だったのか。プレミアリーグのサウサンプトンでプレーする日本代表DF吉田麻也は、その答えの一つとして「トップレベルでの経験」を挙げ、これから日本代表を担う選手たちのステップアップを要求している。
現地時間2日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦、日本はFIFAランキング3位のベルギーと激突。後半立ち上がりにMF原口元気とMF乾貴士のゴールでリードを奪ったが、グループリーグから3戦連続失点中の守備はこの日も踏ん張り切れず。後半24分と29分に立て続けに失点すると、後半アディショナルタイムには高速カウンターからMFケビン・デ・ブライネに持ち込まれ、最後は途中出場MFナセル・シャドリに押し込まれて2-3で敗北した。
「最後は全力で戻りましたけど、デ・ブライネが非常に速かったし、トップスピードであのパフォーマンスを出せるのが彼だけではないですよね。冷静にスルーできるルカクもあったし。ああいう失点はスイス戦でもやっていましたし、一瞬スイッチが切れたんじゃないかと。そういうのを含めて精神的に脆い」
ディフェンスリーダーの吉田は決勝点を奪われたシーンを振り返り、日本の脆さを指摘した。「試合の終わらせ方とか試合の運び方は、まだまだベルギーのような大国とはだいぶ差があると感じました」と率直な意見を述べた。
課題とされているセットプレー時の守備や、海外選手との体格差については「今日や明日には変わらない」と指摘し、「育成のところから変えない」と育成面からの改革を協会側にも要求した。
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