浦和は4日、早稲田大とトレーニングマッチを行い、35分4本の変則ゲームで5-2と勝利した。2本目までプレーした日本代表GK西川周作は「今日こうやって試合ができて、またセカンドステージが始まるなという気持ちでいっぱい」と語った。ファーストステージを無敗優勝で折り返した守護神は、来週末に控えるセカンドステージ開幕を見据えていた。 2本目までに2失点を喫した内容にも、かなりの蒸し暑さがある中でのゲームに「全ての場面でプレスに行けないので、メリハリを付けようとした。これからの夏場に良いシミュレーション になった」と収穫があったことを強調した。開幕からの3試合が中3日の連戦となるが、「いいスタートを切るためにも、1試合1試合をファーストステージのように戦いたい」と語り、開幕からの無敗記録継続に意欲を見せた。 その充実の守護神は女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会における、なでしこジャパンの躍進に感銘を受けている。 「前回大会に続いて決勝の舞台に行くのは本当にすごいと思う」 自身も2008年の北京五輪や14年のブラジルW杯、11年、15年のアジアカップの日本代表メンバーとして戦った経験を踏まえながら、「国際大会は、とにかく試合に勝つことに尽きる。準備から試合が始まっている。チームの一体感がなければ勝てないし、出ている選手だけでなくベンチもスタッフ も一体にならないと勝てない」と力説し、トーナメントを勝ち進むために重要な要素を語った。 そして、「試合を少し見たけど、世界大会で勝つメンタルやチームの一体感を感じる」と、なでしこのチームワークに感服している様子だった。 アメリカとの決勝を戦うなでしこジャパンに、「なでしこが勝ってくれることで、サッカー界が盛り上がる。自分たちも負けないように頑張りたい。いいニュースが届いてくれたら」とエールを送った。女子の躍進に刺激を受けた西川は大会連覇を心から願っていた。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images