ビッグセーブ連発の川島が見せた守護神の意地 「スピリットを見せられたのが誇り」
痛恨3失点も「やれることはやりきった」
世界から大バッシングを浴びた守護神の意地だった。現地時間2日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦、日本代表はベルギーに2点を先制しながらも、後半アディショナルタイムに決勝ゴールを奪われ2-3で敗退した。今大会で失点に直結するミスを犯し、世界から酷評されていたGK川島永嗣は、この試合でビッグセーブを披露。「やれることはやりきったという気持ちです」と前を向いた。
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「最後は守りたい気持ちでいっぱいだったけど、最後は届かなかった」
2-0から1点を返された場面ではパンチングで弾き切れず、2-2で迎えた後半アディショナルタイムにはCKのチャンスから一転、高速カウンターを浴びて万事休した日本。川島もFWシャドリのシュートを止めに行ったが及ばなかった。
しかし後半41分にはシャドリ、エースのFWルカクに立て続けに決定的なヘディングシュートを浴びたが、これまでのミスを取り返すかのようなビッグセーブを見せた。
「一つの壁を越えるのに大きな苦しみがありましたし、それがあったからここまで来られたと思う。この経験が自分たちを押し出して、新しい景色を見せてくれると思う。個人のことは考えていないです。個々にたどり着くまで、チームまで一人ひとりが助け合ってこういうスピリットを見せられたのが誇り。こういうのが日本人のメンタリティー。そういうのを見せられたのが大きなことだったと思う」
ミスを跳ね返すリバウンドメンタリティー。その大事さを見せつけるプレーぶりだった。
「いろいろなことがW杯の前にもありましたし、そういうなかでも全員が同じ方向を向いてやってきたことが一番大きかったと思う。この新たな経験が日本サッカーの財産になると思う。一人ひとりが助け合う気持ちだと思うし、全員で結果を残すという気持ちだったと思う」
フラッシュインタビュー時点では自身の去就については明言しなかった。しかし35歳のベテラン守護神は、今大会ラストマッチで不屈の闘志を見せた。
(FOOTBALL ZONE編集部)