FIFA公式サイトが女子W杯決勝を展望 下馬評ではアメリカ有利か
注目選手はロイドと大儀見
注目すべきデータとして、「33.3パーセント」という数字を見出しにして日本のゲーム運びを挙げている。今大会でなでしこジャパンが挙げた9ゴールのうち、3ゴールが前半15分までに記録されている。この決勝でも、首尾よく立ち上がりに先制点を挙げることができるだろうか。
両チームの注目選手としてアメリカからMFカルリ・ロイド、なでしこからはFW大儀見優季の名前を挙げている。
ロイドについては「前回大会の決勝でPKを外した3人のうち1人で、日本戦は悪夢だったに違いない。しかし、ロンドン五輪では彼女のゴールが栄冠に導いた。3回目の決勝で待っているのは笑顔か涙か?」と紹介した。
一方で、大儀見について「永里優季は日本で唯一PKを決められなかったが、トロフィーを獲得した。結婚して大儀見優季と名前が変わったロンドン五輪決勝でゴールネットを揺らしたが、敗北に対する失望を避けるものではなかったはずだ。この試合にどんな運命が待っているのか」と、共にドイツ大会の決勝でPKを外し、翌年のロンドン五輪決勝でゴールを決めた2人をピックアッププレーヤーとして指名した。共にここまでの6試合すべてでフル出場しているチームの大黒柱。彼女たちの出来は試合の結果に直結する可能性が高い。
そして、記事の締めくくりとして佐々木則夫監督の「2011年は双方で素晴らしいファイナルの試合をできた。2011年のような素晴らしい試合ができたら本当に幸せだ」というコメントを紹介している。ドイツ大会決勝のように、日本中の心を揺さぶるようなプレーをなでしこジャパンが繰り広げられるのか。頂上決戦はバンクーバーのBCプレイススタジアムでキックオフされる。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images