FIFA公式サイトが女子W杯決勝を展望 下馬評ではアメリカ有利か
国際大会3連続同カードの決勝戦
5日(日本時間6日)に迫った女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会決勝のなでしこジャパンとアメリカの一戦。これに向けて、FIFA公式サイトが「おなじみの相手がバンクーバーで再戦」として、見どころを紹介している。
日本とアメリカが決勝を戦うのは、前回の2011年W杯ドイツ大会、2012年ロンドン五輪に続く3回目。大きな国際大会で3連続の同じカードで対戦することになった。ドイツ大会では日本が延長戦を終えて2-2の末にPK戦で勝利し、五輪では2-1でアメリカが勝利している。
記事では、アメリカはこの女子W杯で今大会を含めて7大会に出場し、4回の決勝進出で2回の優勝、4位以下で大会を終えたことがないというデータを紹介。女子サッカー界の最高峰にあるチームだとしている。一方で、唯一決勝で敗れたのが2011年のドイツ大会での日本戦であり、このときは下馬評で圧倒的な優位にありながら敗北したと伝えている。
また、なでしこジャパンとアメリカを比較した際に、アメリカがわずかに有利なのではないかという展望を出している。アメリカのFIFAランキングが2位で日本の4位を上回っていること。1次リーグでオーストラリア、ナイジェリア、スウェーデンというタフな相手がそろった中を突破。決勝トーナメントでも過去に決勝進出の経験がある中国、優勝経験のあるドイツを破ってきたのに対して、日本が4つの初出場国と対戦し、準決勝までの全ての試合で1点差で勝利をしてきたという勝ち上がりの比較が根拠になっている。
一方で、2011年に同様の状況をひっくり返したことやロンドン五輪の決勝進出、昨年のアジアカップ制覇などを紹介し「なでしこを過小評価することはできない」とも伝えている。前回の決勝でも世界的な評判はアメリカの圧勝ムードだっただけに、なでしこは気後れすることなくゲームに臨めるだろう。