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移籍市場最大のバトルを展開するユベントスとレアル
ジョレンテが欲しい? ならイスコをよこせ!
イタリアとスペインの名門が、移籍市場で壮絶なバトルを行っている。イタリア紙「トゥット・スポルト」は、「ジョレンテが欲しい?だったらイスコをよこせ」という見出しで報じた。
ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、トップ下の選手獲得を熱望し、これまでチェルシーのブラジル代表MFオスカルを候補の筆頭に挙げてきた。だが、高額の移籍金が掛かる上に、チェルシー側が放出に難色を示してきた。そこで、レアルのスペイン代表MFイスコの優先順位が上がったようだ。これまで、「アッレグリのセカンドチョイス」という形での報道がメーンだったが、ここにきて風向きが変わってきている。
そこには、レアルの新監督に就任したラファエル・ベニテス氏の存在があるという。ユベントスのスペイン代表FWフェルナンド・ジョレンテを高く評価する新指揮官は、長身195センチのストライカー獲得を熱望。それによって、イスコとのトレード話が浮上している。アルゼンチン代表FWカルロス・テベスをボカ・ジュニアーズへ放出したユベントスだが、パウロ・ディバラとマリオ・マンジュキッチの両FWを獲得し、ジョレンテの将来は不透明なものになっていた。
一方で、レアル側はジョレンテのみならず、ユベントスのチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルや、イタリア代表DFレオナルド・ボヌッチ、先日バルセロナと基本合意と報道があったフランス代表MFポール・ポグバも獲得候補として視線を注いでいる。ボヌッチに関しては、同紙はユーベと19年までの契約延長に合意間近と伝えられている。
ユベントスのスペイン代表FWアルバロ・モラタは、2014年7月にレアルからユベントスに移籍しているが、最初の3シーズンに関しては契約上買い戻しのオプションがついている。ユベントス側はモラタを残留させることを強く望んでいるため、この選手の存在も両クラブ間の駆け引きの中で重要なファクターになっている。
イタリアの貴婦人と、スペインの白い巨人の間での駆け引きは、今夏の移籍市場が閉じるまで続きそうな気配がある。欧州チャンピオンズリーグ準決勝ではユベントスがモラタのゴールなどで勝利を収めたが、移籍市場での戦いはまだまだ収束を見ない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images