ロシアW杯のC・ロナウドをスペイン紙が徹底解剖 データが証明した大き過ぎた存在感

データが証明した大き過ぎたクリスティアーノ・ロナウドの存在感とは?【写真:Getty Images】
データが証明した大き過ぎたクリスティアーノ・ロナウドの存在感とは?【写真:Getty Images】

自身最高のW杯も重要な試合で不発

 ポルトガル代表は現地時間6月30日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦で、ウルグアイに1-2で惜敗した。スペイン紙「マルカ」は、敗退が決まったポルトガルのエースFWクリスティアーノ・ロナウドをデータで分析。今大会のロナウドが記録したデータを提示しつつ、一定の評価を与えながらも「重要なタイミングで得点ができなかった」と解説した。

 欧州選手権王者としてロシアW杯に臨んだポルトガルは、グループリーグを1勝2分で突破した。上々の滑り出しかと思われていたが、決勝トーナメント1回戦でウルグアイに競り負けて今大会から姿を消すことになった。

 エースであるロナウドは、初戦のスペイン戦でハットトリックを達成し、第2戦のモロッコ戦でも得点を決めて母国を勝利に導いた。だが、本当に重要な試合で得点を奪うことができていなかった。グループリーグの順位を決める第3戦のイラン戦ではPKを失敗し、ウルグアイ戦でもチャンスをものにすることはできなかった。

 一方で、自身が出場したこれまでの4度のW杯で、今回が最も活躍した大会とも言える。4年前のブラジルW杯ではシュートはわずか6本に終わり、1得点しか奪うことができなかった。だが、今大会は21本のシュートを放ち、枠内シュートも8本を記録。スペイン戦ではハットトリックだけでなく、94%のパス成功率も叩き出している。

 また興味深いデータとしては、最高スピードは時速33.98kmを誇り、イラン戦こそ走行距離が8km以下となったが、ウルグアイ戦では9kmを超えるなど、見えないところでの運動量もデータに現れている。数値を見れば決して内容は悪くない。ただ、最後はロナウド自身が不発で大会を去ったことを考えれば、ポルトガルにとってその存在がいかに大き過ぎたかが分かるはずだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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