日本も南アフリカW杯で経験

　1992年欧州選手権で優勝、98年フランスW杯でデンマーク史上最高のW杯8強へと導き、伝説となったGKピーター・シュマイケルを父に持つカスパーもまた、異口同音に「トレーニングとは、さらされているプレッシャーが全く違うんだ。とても厳しい状況で、誰もがナーバスになる。それと同じことはできないんだ」と語った。

　日本は、2010年の南アフリカW杯16強で、この極限の精神状態に追い込まれる大舞台のPK戦をパラグアイ相手に経験した。前々回は惜しくもそこで敗れたが、GK川島永嗣をはじめ当時のメンバーも多く残っている。涙を呑んだ8年前の経験が生かされるシチュエーションは訪れるのか――。

　初の8強進出を目指す日本は、現地時間2日、FIFAランク3位の強豪ベルギーに挑む。