「畏敬の念」「我々のヒーロー」 “悪夢”を振り払ったモドリッチ、クロアチア監督が絶賛
延長後半にPK失敗も自らキッカー志願、ダリッチ監督が精神力に脱帽
クロアチア代表MFルカ・モドリッチは、ロシア・ワールドカップ(W杯)16強のデンマーク戦で延長後半11分にPKを失敗するも、その後のPK戦では3人目のキッカーとして見事に成功させて勝利に貢献。10年前の“悪夢”を振り払った司令塔を、ズラトコ・ダリッチ監督は「畏敬の念を抱く」「我々のヒーロー」と絶賛した。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。
1-1で迎えた延長後半10分、クロアチアはFWアンテ・レビッチがデンマークDFマティアス・ヨルゲンセンにペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。試合終了間際に決定機を迎えた。
キッカーはグループリーグのナイジェリア戦でもPKを決めていたモドリッチ。しかし、ゆっくりとした助走からゴール右隅を狙ったシュートは、デンマーク代表GKカスパー・シュマイケルに読み切られ勝ち越しのチャンスを逃した。試合は1-1のまま、PK戦での決着にもつれ込んだ。
GKダニエル・スバシッチがPKを3本ストップする活躍でクロアチアはPKスコア3-2で勝利を収めた。ダリッチ監督は3人目のキッカーとしてリベンジを果たしたモドリッチの精神力に脱帽している。
「試合終了のホイッスルが鳴ってすぐ、彼は私に言ったよ。『もう一度PKを蹴らせてほしい』とね。私は彼の決意、責任感に畏敬の念を抱いたよ。彼は我々のヒーローだ」
指揮官はこう語り、チームの背番号10を称賛した。
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