日本と対戦するベルギー監督の素顔とは? 英紙記者が証言「緻密な分析家、理想はペップ流」

番記者も驚く前向きさ 「残留争いの時もポジティブに振る舞っていた」

 マルティネス監督に関して、驚くべきはそのポジティブさだという。

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「彼がエバートンを指揮していた頃も、ウィガンにいた時も、個人的にはマルティネスと非常に良い関係を築けていたと思う。ベルギー代表の仕事を引き受けた際も、彼に会いに行った。マルティネスはとても知的で議論を好むので、格好のインタビュー相手だった。

 驚くほど前向きな人でもある。忘れもしないのはウィガンを率いていた2012-13シーズン。チームにとって初のFA杯優勝争いと、プレミア残留争いの真っ只中、マスコミの前では常にポジティブに振る舞っていた。2部降格といった危機に直面しながらも(結果的に降格してしまったのだが)、ネガティブな素振りは一切見せなかった。降格を心配するより、常に照準を優勝に合わせていたんだ」

 マルティネス監督が名を馳せたのは、弱小ウィガンでのクラブ史上初、そして自身にとっても初めてのメジャータイトルとなったFAカップ優勝だった。2部降格という現実と向き合いながらも、強気にタクトを揮い、栄冠を勝ち取った。降格よりもタイトル獲得というドライな割り切りを見せていたという。

「ポジティブさ」と「ドライさ」という二つの側面を持つスペイン人知将は、西野ジャパンに対してどんな策を講じてくるのだろうか。

[記者PROFILE]
ジョナサン・ノースクロフト。英「サンデー・タイムズ」サッカーキャップ。1998年以降全てのW杯、ユーロ2004、08大会を取材。レスター奇跡のプレミアリーグ優勝を辿る「Fearless」を執筆。
■ツイッター: @JNorthcroft
■フェイスブック: facebook.com/JNorthcroft

(FOOTBALL ZONE編集部)



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