本田ピンチ!? 積極補強のミランが11億円でブラジル代表FWを獲得
アドリアーノ「待ちきれない」
日本代表FW本田圭佑の所属するACミランは、シャフタール・ドネツクのブラジル代表FWルイス・アドリアーノ獲得を正式に発表した。契約は5年間で、移籍金は800万ユーロ(約11億円)だという。
コロンビア代表FWカルロス・バッカ、イタリア代表MFアンドレ・ベルトラッチに続く、3人目の補強はブラジル代表のストライカーとなった。ジョフリー・コンドグビア(インテル)や、ジャクソン・マルティネス(アトレチコ・マドリード)とは、一旦は獲得で合意に達しながらも逃していたミランだが、移籍市場で逆襲に出ている。
アドリアーノは2006年のクラブワールドカップでインテルナシオナルの一員として来日経験もある。当時19歳だったストライカーは元ミランのFWアレシャンドレ・パト(サンパウロ)らと共にプレー。バルセロナを下し、クラブ世界一に輝いている。
シャフタール・ドネツクでの活躍を経て28歳にして念願のビッグクラブ移籍を果たしたアドリアーノは「僕のキャリアにとってものすごく重要で、ハッピーな日だ」と移籍が決まった心境をイタリア地元メディア「カルチョメルカートウェブ」に対して語っている。
さらに、8年間過ごしたシャフタールへの感謝も口にしている。
「このクラブは僕にとってすごく大切だ。彼らは僕のポテンシャルを信じて、世界のフットボールで活躍できるよう手助けしてくれた。父親のような存在の(シャフタールの)リナト・アクメトフ会長やミルセア・ルセスク監督、そしてチームメート全員も僕の成長を助けてくれた。とても感謝している」
今季はリーグ戦10位、近年低迷続きの名門ミランだが、アドリアーノは「世界で最も大きなクラブの一つであるクラブに加わることができてうれしい。ここでのトレーニングやプレーが待ちきれない」とモチベーションを高めていた。
一方、バッカに続く、実力者の補強により、ミラン残留を熱望していた本田だが、地元メディアはスタメン予想から背番号「10」を外しており、放出要員の1人とも分析されている。ミラン残留時も本田は定位置争いで厳しい状況に置かれる可能性が高まっている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images