ベルギー監督、賛否両論を呼ぶ日本代表の“パス回し”擁護 「批判を受けることではない」
前日会見に出席したマルティネス監督、「重要な決断を下した」と西野監督の決断に肯定的
ベルギー代表は現地時間2日、ロシア・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦の日本戦に臨むなか、前日会見に出席したロベルト・マルティネス監督は日本がグループリーグ第3戦ポーランド戦の終盤に見せたパス回しに言及。「監督はとても重要な決断をした」「批判を受けることではない」と擁護の姿勢を取っている。
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日本はポーランド戦に引き分け以上で自力のグループリーグ突破が決まるなか、後半14分に被弾。さらに後半29分、同時刻キックオフの他会場での一戦でコロンビアがセネガル相手に先制したという情報が日本ベンチに入ると状況が一変した。後半37分、FW武藤嘉紀に代わってMF長谷部誠を投入し、以降の日本はリスクを負って攻めるのを止めた。“失点せず、イエローカードも受けず”を優先した日本は、後方で安全なパス回しを徹底。結果的にイエローカード2枚差の「フェアプレーポイント」でセネガルを上回り、2大会ぶり三度目の16強進出を決めている。
日本の戦いぶりに賛否両論が巻き起こるなか、ベルギーのマルティネス監督は「監督はとても重要な決断をした」と西野朗監督が下した選択について前日会見で言及。「あのままスコアをキープして突破するとなった時、批判を受けることではない。やるべきことをした」と肯定的に見ている。
西野監督と選手たちが「やるべきことをした」と評価しているマルティネス監督は、日本の団結力を脅威に感じているようだ。「日本はグループとして準備ができていて、とても競争力がある。勝つためにやるべきことをする」と分析している。
勝つためにやるべきことをするチーム――。ポーランド戦の終盤に大ブーイングを物ともせずプランを遂行した姿が印象深く残っているのだろう。マルティネス監督は成熟したチームを評するかのように日本を称えていた。
(FOOTBALL ZONE編集部・大木 勇 / Isamu Oki)