なでしこ連覇に立ちはだかる最後の試練 米国代表は女子史上最強の盾

大会連続無失点記録更新まで残り28分

 なでしこジャパンは5日(日本時間6日)、女子カナダワールドカップ(W杯)決勝戦で2大会連続でアメリカ代表と激突する。その最大のライバルは今大会W杯史上最長の無失点記録樹立を目指す最強の盾として日本に立ちはだかる。ESPNインフォアンドスタッツがリポートしている。
 アメリカ代表は今回のワールドカップで513分間連続で無失点記録をキープしている。そして、なでしこジャパンとの試合で前半28分まで無失点に抑えた場合、女子W杯史上1大会における最長無失点記録を樹立することになるという。
 これまでのW杯大会期間中の最長無失点記録は2007年の中国大会でドイツ代表が打ち立てている。このドイツ代表は同大会で全試合無失点記録を樹立し、優勝を果たしている。
 ただし、2007年大会は出場国数の関係から予選リーグは3試合で決勝トーナメントは準々決勝からスタート。今大会は決勝トーナメントがベスト16からスタートしているために、中国大会はカナダ大会よりも1試合少ないレギュレーションとなっていた。
 
 今大会のアメリカ代表は、6月9日の1次リーグ初戦ニュージーランド戦の前半27分に相手MFリサ・デ・バンナにゴールを許したが、これ以降は1点も許していない。守護神ホープ・ソロを中心に鉄壁の守備陣を形成している。
 最強の盾を誇るアメリカ代表だが、なでしこジャパンとは因縁の対決となる。11年ドイツ大会決勝でPK戦の末になでしこジャパンに敗れ、12年ロンドン五輪決勝では2-1でリベンジ。なでしこは銀メダルを手に、悔し涙にぬれた。
 なでしこジャパンは緻密な連動とパスワークから「女性版バルセロナ」という評価を手にしているが、今大会は全6試合で1点差勝利を飾っている。
 なでしこの驚異の勝負強さか、アメリカの最強の盾か。バンクーバーで行われる頂上決戦はハイレベルなせめぎ合いとなりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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