劇的オウンゴールにイングランド代表 「幸運なゴール」と主張
佐々木監督は冷静
女子カナダワールドカップ準決勝日本戦で惜敗したイングランド代表MFファラ・ウィリアムズは後半アディショナルタイムのオウンゴールによる日本の決勝点を「ラッキーなゴール」と主張している。英「BBC」が報じている。
ウィリアムズは前半40分、同点に追いつくPKを決めていたが、後半41分に途中交代していた。右サイドを破ったMF川澄のラストパスに、FW大儀見と並走していたDFバセットが必死のクリアを試みたが、ゴールに吸い込まれた。衝撃のシーンをベンチで見守ったウィリアムズは「幸運なゴールね」とアピールしたという。
なでしこジャパンの佐々木則夫監督は全く違う見解を示している。「彼女に申し訳ないというよりも、彼女がクリアしなければ、大儀見が待っていた。そこは仕方ないところだと思う。ですから、いずれにしてもゴールが生まれるシチュエーションであったことは間違いない」と冷静に語っている。
クリアできなければ、大儀見のビッグチャンスになる。紙一重の勝負の厳しさを物語るシーンだった。
「チームとして世界チャンピオンをギリギリまで追い詰めたことは誇りに思います。本当に追い詰めた。私たちのゲームプランは当たった」
今大会2得点のウィリアムズは胸を張る一方で、オウンゴールを記録して号泣した仲間に対しては「ローラ・バセットはすべての人間を落胆させてしまったと感じているようだけど、彼女はイングランドにすべてを与えた」と優しく慰めの言葉を残していた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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