「メッシを生かせなかった」 アルゼンチン監督、エース活用できず反省も辞意は否定
メッシを“偽9番”で起用するもフランスに3-4で敗戦
アルゼンチンは現地時間6月30日、ロシア・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦でフランスに3-4で敗戦。バルセロナでは数々のタイトルを手にしてきたFWリオネル・メッシだが、またもW杯制覇を逃してしまった。チームを率いたホルヘ・サンパオリ監督は、バロンドール受賞5回を誇る世界ベストプレーヤーを生かせず、大会中には選手との確執が取り上げられるなど批判を浴びたが、本人に辞任の意向はないという。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じた。
「チームは一丸となり全力で頑張ったが、きっとそれ以上の強さが必要だったのかもしれない。突破に向けた選手たちの努力を考えると、敗退したのは本当に辛い」
そう大会を振り返った指揮官は、メッシを“偽9番”として最前線の中央に置いた布陣について、「世界最高のメッシという選手がいて、我々は彼にゴールさせようと努力した。メッシがその才能を発揮できるように、正しい選手を彼の周りに置いたんだ。他のどのチームも持っていない唯一の才能だからね」とその意図を説明した。
しかし、アルゼンチンは後半3分にリードを奪ったが、後半12分から約10分間で3失点し、2-4と再逆転を許してしまった。劣勢に立たされた試合終了間際、途中出場のFWセルヒオ・アグエロがゴールを決めて1点差に詰め寄ったが、あと一歩届かなかった。
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