英指揮官がOGのDFを擁護 「血、汗、涙、笑顔も全てをささげた」
称賛されるべきヒロインたち
サンプソン監督は「ローラ・バセットはあの瞬間、本当につらかっただろう」と語る。しかし、選手に全幅の信頼を置く指揮官は「彼女は、そのプライド、情熱、そして決して諦めないその姿勢はチームの模範となっていた」と称賛した。
「彼女は傷ついているはずだ。しかし、明日の朝には22人の選手やスタッフと顔を合わせてハグをし、彼女の偉大さを語り合う。彼女たちはきっとイングランドでヒーローとして迎えられるだろう」
イングランドはベスト4で敗退となり、優勝トロフィーを手にすることはできなかった。それでも、チームは後に語り継がれる素晴らしい戦いぶりを披露し、一致団結したチームはかけがえのない仲間を得ることとなった。
「 ローラは我々と共にいる。ローラなしでは準決勝にたどり着くこともできなかった。彼女は大会を通じて素晴らしかった。彼女が家に戻った時、彼女はヒーローになっている。そして、選手たちはみんな、生涯の友人となったはずさ」
サンプソン監督は、「我々は日本に大きな賛辞を贈るよ。なぜ彼らが世界チャンピオンになったのか、その理由を目の当たりにした」と日本の強さも認めている。2011年ドイツW杯では王者に唯一土をつけ、日本相手に無敗を誇っていたイングランドだったが、今回は前回大会のリベンジを食らった格好となった。死力を尽くした“ライオネシズ”(イングランド女子チームの愛称)はドイツとの3位決定戦へと回ることとなった。
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サッカーマガジンゾーンウェ ブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images